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元々冷え性ではない自身の身体が指の先から冷えきってしまったのは、つい最近のことだ。
初めは風邪かとも思ったのだが、そうではないようだ。
厚い冬服に毛布を羽織り、ベッドに潜っても、身体は変わらず冷えたままだった。
冷たいベッドのせいなのか、ただ気温が下がってきているだけなのか。
まるで血が通っていないかのように真っ白い指は、他人のもののようだった。
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自傷

私が切っていたのは、どうやら頸動脈の上辺りだったらしい。
頸動脈が何処にあるかなんて詳しいことは知らなかったから、切れればいいな、なんて思いながら広範囲に傷をつけた。
切れ味の鈍った鋏では表面的な傷しかつかず、最早鈍器といっても過言でないそれを押し当て引くと、皮が切れず摩れる感覚があまり好きではなかった。
いっそ道路に飛び込んでしまおうとも思った。じっと見詰めているうち、この辺りはトラックの交通が多いらしいと気付いた。
が、飛び込んだところで、運悪く私を轢いてしまった運転手の人生はどうなるだろうと考えると、なかなか足が動かなかった。
自分の利己的な感情の為に第三者の人生までをも壊してしまうのは、何か違うと思った。

記憶力

此所が分からないから教えてくれる?
ごめん、何々してもらってもいい?

人に何かを頼む行為は、私にとって一番してはならないことだった。
他人に助けを求めるのは、自分がその人より劣っていることを認める行為であり、恥ずかしいことだからだ。
よって私は、もうどうしようもない時にだけ頭を下げ、以後一度教えてもらったものは二度と間違えないよう心得た。プライドの高い私は、以前にも教えたよね?と嘲笑され相手に優位に立たれるのを嫌ったからだ。
また、人に頼まれることで優越感を覚えることもあったが、それ以前に一度聞いたことを何度も聞くような子と話しているのも嫌だった。
お前は一体何を聞いていたんだ?考える頭があるならば自身でどうにかしろ、どうにでもならない時に私を呼べ。
自分の得意分野や仕事、「覚えなくてはいけない事柄」に対してはそれなりの記憶力をもつ私が、日常生活に戻った時、自分が今まで嘲笑してきた奴等と同じように蔑まれ、私は初めて記憶力が他人より劣っていると知った。
覚えなくてはいけない事柄ではないと脳が認識しているのか、ただ私が馬鹿なだけなのか、私にとってそれは相当なショックだった。

不安定

以前までの、自身の両足で立って歩いていける私は何処かへいってしまったようだ。
悪夢を見るであろうことは予測していたから、耳許で大音量で音楽を流す。脳が支配されるような感覚にくらくらしながら、睡眠をとらないよう気を付けた。
ひとりでに涙が頬を伝った。以前までの私であれば泣くというのはそれなりに勇気のいることであったから、この数日で私自身がすっかり変わってしまったことに気付かざるを得なかった。
柔らかいベッドが唯一の救いのように思えた。自分以外が、いや、自分自身ですらも敵に見える。
不安定な左手は、知らないものに触れることを拒否した。
いっそこのまま朽ちてしまえたら。

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進化

食う
眠る
着る
話す
歩く

これら全て生きるために活動してるものだろうけど
私自身が生きることを望んでいるわけではなくて
ただ生まれたときから既にそういうプログラムとして備えられてるものであって

怪我をすれば血が出るし
有害なものを取り込めば吐くし

どうにかこうにか身体を再生しようと頑張ってる私と
絶えず傷付け続ける私と
生きたいのか死にたいのか
それでもやっぱり丈夫に出来た身体は少々のことじゃどってことない

ならば
この傷ひとつひとつが私の生きた証
進化の過程を自身の身に刻んで
私は今日も震えながら笑う

奈落

少しずつ少しずつだけれど確実に落ちていくのを感じながら
それでもどうしようもないこの状況、感情だけが昂って意味もなく腹を立たせながら
今来た道をまた一歩一歩戻る

足元が崩れ落ちる感覚
助けを求めた腕は宙を掻き
奈落に引き摺り込まれるその瞬間に
アノコの侮蔑を宿した瞳が見えた
ぷろふ

すあ・高城克&人間失格

Author:すあ・高城克&人間失格
すあ:
「流石俺様、歪みねぇな。」


高城克&人間失格:

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